〔A〜F〕


 


<一口メモ>

 
接頭辞/接尾辞などの意味
・be(ba)〜 : 〜の中に、〜によって、〜のときに、〜と共に、など
・ha〜 : 定冠詞(英語の "the" など)
・la〜 : 〜(の方)へ、〜のときに、〜のために、〜関して、など
・〜i : 私の/動詞の命令形 など
・〜nu : 私たちの
・〜ch : あなたの

  ▽ A ▽  

 Abda Bak  〔Yemenite〕  (2001 Moshiko)
"I start with you"

 Abo Sholom  〔Yemenite〕  (2000 Shmulik)
「Sholom 師」
Shalom Shabazi のことを歌った歌。
後半の人差し指の動作は、トーラーをなぞって読む仕種を表している由。(んなことしたら、酔いそうやけど。)

 Achot Lanu K'tana(Ketana, Katana)   (1984 Moshiko (Israel Yakovee))
「私たちには小さな妹がいる」
(achot : 妹(姉) lanu : 私たちには k'tana : 小さな)
  ♪”私たちには小さな妹がいる。
       まだ胸もふくらんでいない、幼い妹が。
    私たちは一体どうしたらいいんだろう?
       もしも誰か若者が、あの子に求婚しにやって来たら。”

 Ahavat Chaiyai(Chayai, Chaya'i)   (1985 Fusae 研)
「我が生涯(命)の愛」 (ahavat : 愛 chaiyai : 私の生涯、命)

 Ahi-bak 〔Yemenite〕  (2003 Moshiko)
"I love you" [アラビア語(イエメン方言)]
"Ahibak(Ahibaka)"は、女性から男性に言う場合に使う由。男性から女性に言う場合は、"Ahibaki"になる模様。
  ♪”アヒンバカ ヒンバク ヤナン ハマミ
    アヒンバカ ヒンバク ダイム ザマレ” (コーラス)

 Ah-shu-ree  〔Assyrian style〕  (2001 Moshiko)
アッシリア人(の)」

 Ahuvi  〔Yemenite〕  (2004 Shmulik)
「私の恋人」 (女性から男性に言う場合の言い方)
後半の部分は、Yemenite の人たちが使うサイン・ランゲージがモチーフ。
(「(コーランなどを)習う」、「質問する」・・・。)
同じ「私の恋人」でも、男性から女性に言う場合は "ahuvati" (たぶん)、複数の人に言う場合は "ahuvai" (たぶん)と、言い方が変わる由。(複数の場合、構成メンバーが男性のみ、女性のみ、男女混合とかによっても違うらしい。)
じゃあ、男性から男性に言う場合は?・・・やっぱ "ahuvi" か・・・。

 Al Kol Eleh
「これら全てのものに」
  ♪”蜜を運ぶ蜂が皆、その身に針を持つ様に、我らは皆、
      甘さと共に苦さを味わうことも学ばねばならない。
    これら全てのものに、神よ、慈悲を施したまえ。
      針にも、蜜にも、祝福を与えたまえ。
      苦きものにも、甘きものにも、祝福を与えたまえ。
    そして、我らの最も切なる願いを聞き届けたまえ。
      どうか我らに、平和をもたらしたまえ。”

 Alizut  (1994 Moshiko)
「陽気に楽しむこと、お祭騒ぎ、賑やかな集まり」

 Amen  (2002 Shmulik)
「アメン」
Amen : かくあらしめよ(So be it!)という意味で、祈りの終わりに唱える言葉。
  ♪”高らかに、祈りの声を上げ、生きとし生けるもの、神を讃えまつらん。
    我らに平和の恵みを与え、我らの家を護りたまえ。
    胸に抱ける夢へと、我らを近付かせたまえ。
    ・・・されば、止むことなく主の為に歌わん。”

 Ashir Lachem  (1991 Naftaly Kadosh)
「あなたがたに向かって、私は歌おう」
ashir : "I will sing"  lachem : "to you"(複数)
日本では、まだあまり知られていないが、シンガポールなどでは、かなり人気がある由。(堺日曜例会が、日本初紹介?)

 Atarri  〔Yemenite〕  (2003 Moshiko)
ステップの名前。
イエメナイトの人々が集まって踊るとき、最近はイエメナイト・ステップより、このステップがよく踊られる由。町の名前に由来するらしい。
  ♪”アタリ アタリ アフヒ カイツ ヴェガム ホレフ アタリヒ
    アタリ アタリ ミシュマティ ダレロ アタリ ハロリ” (コーラス)

 Avram Avinu (Avraham Avinu)  〔Oriental〕  (2000 Shmulik)
「我らの父祖、アブラハム」
ユダヤ人とアラブ人共通の祖とされるアブラハムによせて、ユダヤ・アラブ間の争いに疑問を投げかける歌。
  ♪”我らの父祖、アブラハムは、天上から見降ろしておられる。
    ヤコブが無事にうちへ帰り着いたのを。(※1)
    そして今、家族が共に暮らしていることを喜びつつも、問いかけられる。
    イスラエルとイシュマエルは、今だに何を争っているのか?(※2)
    なぜ、石を投げ合うばかりで、話し合おうとしないのか?
    なぜ、戦うことを止めて、平和について語ろうとはしないのか? ”
  ※1 ヤコブの子孫であるユダヤ人が、パレスチナに戻って来たことを指す。
     (ヤコブは兄の怒りを避けるために家を出、長期間他国で暮らした。)
  ※2 アブラハムの孫イスラエル(=ヤコブ)の子孫であるユダヤ人と、アブラハ
     ムの子イシュマエルの子孫であるアラブ人が争っていることを指す。

 Ayumati  〔Yemenite〕  (2004 Shmulik)
「私の恋人」
"Ahuvi" と同様の意味だが、こちらは文学的な表現の由。単語としての通常の意味は、「恐ろしい、ひどい」。転じて、「恐ろしい(畏敬の念を起こさせる)ほどに素晴らしい」てこと?

  ▽ B ▽  

 Bapardess Leyad Hashoket  (1985 Fusae Senzaki)
「谷沿いの果樹園の中で」 (pardess : 果樹園、柑橘類の木立ち
                  leyad : 隣接する、付近の shoket : 谷、窪地)
  ♪”谷沿いの果樹園の中で、黄昏どき、小鳥が喉を潤す。
      グレープフルーツの実が、ぽつりと梢(こずえ)に残っている。
        季節は夏と冬の間。私の人生もまた、秋。
    私はまだ、生涯の愛を探し歩いている。
      その季節が過ぎ去ってしまったたことは、分かっているけれど。
        私の青春もまた、過ぎ去ってしまった。”

 Barake  〔Debka〕 (2000 Shmulik)
「祝福」(神様が授けて下さる恵み、幸福)
  ♪”祝福が、我らの元へとやって来る。月の出と共に。
        さあ、大きな輪になって踊ろう。祝福を喜び迎えよう。
    声高らかに歌おう。朝の光が差すまで。
        みんな一緒に祭り騒げば、祝福がやって来る。
    さあ、神の御心のままに。祝福を待ち望もう。
        さあ、神の御心のままに。あぁ、祝福がやって来た。
    祝福、あぁ、祝福・・。”

 Bashana Haba'a
「来年は」
  ♪”来年にはきっと、色んなことが良くなっているよ。”

 Beezrat Hashem (Be'ezrat Hashem)  〔Yemenite〕  (2002 Shmulik)
"With God's help" (ezra : help hashem :
本来は(伝統的には)男性しか歌ってはいけない曲だが、このCDでは女性の歌手がトライしている由。踊りも男性のスタイル。

 Befundak Beyti  〔Oriental〕 (2002 Shmulik)
「私の家はタベルナのようだ」 (fundak : タベルナ beyt : 家 -i : 私の)
「私の家はタベルナのようだ」から、「皆で集まって一緒に楽しもうぜ!」ということらしい。

 Ben Hachomot  〔Yemenite〕 (2000 Shmulik)
「壁の間を」
ben : between。  chomot : 外壁、都市の城壁。
「壁の間を歩いている男性が、出会った人々に挨拶している」イメージ、とのこと。昔の城塞都市(イェリコなど)には、二重の城壁を持ち、その間に家が建っていたりするものもあったということだが・・?

 Benya (Ben Ya)  (1991 Moshiko)
Moshiko 氏の息子の名前(直訳すると「神の息子」)

 Bet Avi  (1985 Fusae 研)
「(我が)父の家」

 Bouki Dalale 〔Kurdish〕 (1998 Moshiko)
"Delightful bride"
  ♪”素敵な花嫁さん、クルドの花嫁さん。
      君は、メロンの様に甘くてとろけそう〜”

  ▽ C ▽  

 Cad Ya (Kadya)  〔Yemenite〕  (2004 Shmulik)
「神の水瓶」 (Shmulik 氏の母親の名前)
Shmulik 氏の母親が途中まで覚えていたメロディーの後に Shmulik 氏が作曲して曲を完成させ、振付けたもの。若い女性が泉に水を汲みに行って・・・。

 Chag Li  (1997 Ibaragi Senzaki)
「私の祭日」
chag : (ユダヤ教の)祭、祭日、祝日  li : for me

 Cher-Kes  (2001 Moshiko)
チェルケス人
この曲は、Moshiko 氏がチェルケス人と一緒に仕事をした際に見た、彼らの踊りをイメージして構成したものだとか。

 Chiribim  〔Chassidic〕 (Moshiko)
特に意味の無い囃し言葉(?)の模様。

 Chopy (Chopi)  〔Kurdish〕 (2000 Shmulik)
クルドのリズムの名前。

  ▽ D ▽  

 Debka Karmiel  〔Debka〕  (1988 Moshe Telem)
Karmieldebka

 Debka Medabeket  〔Debka〕  (2002 Shmulik in Sacramento)
「伝染性の debka」 (?)
  ♪”デブカは伝染するのさ。ドラムの響きには抗えない。
      君もきっと、踊らずにはいられなくなる!
    ドラムの響きには抗えない。
      君もきっと、倒れるまで踊らずにはいられなくなる!”

 Debka Rafiyah (Rafiyach, Rafiah, Rafiach)  〔Debka〕  (1987 Moshiko)
「Rafiyah の debka
Rafiyah : イスラエル南西部・ガザ地区の町 Rafah を指しているらしい。
イギリスのパレスチナ占領時代の Rafiyah のキャンプで、ユダヤ人捕虜によって創られた踊り。アラブ人も一緒に収容されていたため、アラブのスタイルを取り入れた踊りができた由。

 Debka Udd  〔Debka〕
「燃え木の(激情をかきたてる) debka」(?)
udd : 火のついた木片、燃えさし
    (→転じて、扇動者、火付け役、激情を刺激するもの)
    or 弦楽器のウード(?)

 Di-wan (Diwan) 〔Yemenite〕   (2003 Moshiko)
イエメナイトの歌の本のこと。
この曲は、Diwan の約80%の作者とされるシャロム・シャバジに捧げた作品で、その歌詞は、Moshiko 氏が Diwan のスタイルで書いたものだそうだ。

 Dmaot Ahava  〔Yemenite〕  (2001 Moshiko)
「愛の涙」 (dmaot : 涙 ahava : 愛)
  ♪”私には好きな人が居るのに、親は別の人と結婚しろと言うの。”
と歌ってるそうな。伝統的なユダヤ人社会では、結婚相手は親が決めるものとされていた。そういえば、「屋根の上のバイオリン弾き」でも・・・。

  ▽ E ▽  

 Einchat Ha'adama (Enchat Ha'adama)  〔Debka〕  (2004 Shmulik)
「地球のため息」
einchat : ため息。(一般的なスペルは "enchat" の様だが・・?)
adama : 土地、地面。ここでは、地球。
人口問題や環境問題、戦争など、様々な苦しみにあえぐ地球をテーマにした歌で、若い世代に非常に人気がある曲らしい。
  ♪”地獄からの声が、煙の様に空へと立ち昇り、虚空に吸い込まれていく。
    ほんのわずかな土地に群集がひしめき合い、その声は耳を聾さんばかり。
    その中からかすかに響く、ハザンの祈りとオルガンの音。
       街の叫び、海の嘆き、様々な水の声。そして、戦いの声。
       全てが一緒になって混じり合ったもの、それが、地球のため息。”

 El Hamayim  〔Israeli Shmuliki〕  (2000 Shmulik)
「水の方へ」
  ♪”水の方へ下りて行ってはいけない。
      道を離れて、水の方へ下りて行ってはいけない。”

 Eliyahu Hanavi   (1987 Fusae)
「預言者エリヤ」
Eliyahu : 旧約聖書に登場する預言者エリヤのこと。
navi : 預言者(神の言葉を預かり、人々に伝え広める者のこと)。

 Eretz Ahuva   (1986 Fusae研)
「最愛の地(国)」
eretz : 土地、国。  ahuva : 愛されている、最愛の。

 Eretz Israel Yaffa
「美しきイスラエルの国土」
イスラエルの国土の素晴らしさを歌った歌。

 Et Ahsir (Et-Ah-Shir)  〔Yemenite〕  (1998 Moshiko)
"When I shall sing"

 Eyzo Rakdanit (Eizo Rakdanit)  〔Oriental〕  (2000 Shmulik)
"What a dancer !" 「何て(素敵な)ダンサーなんだろう!」
  (eyzo : "what"  rakdanit : 女性のダンサー)
Shmulik 氏がとても魅力的な女性ダンサーを見て、彼女をイメージしながら作った曲だとか。(う〜ん、実物を見てみたい。)