〔M〜Z〕


 


  ▽ M ▽  

 Mađarac  〔Banat - Vojvodina〕  (2001 Željko)
Mađar : ハンガリー人(の)

 Manfrina (Monfrina, Mafrina)  〔Korčula〕  (2004 Željko)
中世の(イタリアの?)宮廷舞踊の名前。

 Moj Dragane  〔Lika〕  (1998 Željko)
「私のいとしい人」  (moj : 私の  dragane : いとしい人、恋人)
13〜14才位で、女の子は大人として踊りに参加させてもらえる様になる。この曲は、そのときに踊られる踊り。
  ♪”ねえ、僕のいとしい人、マリーゴールドの花の様な君、
       僕が居なくて、どうしてるの?
    僕は君が居なくても、何とかやっていけるけど、
       君は僕が居ないと、駄目なんじゃないかい。”

 Moldovan  〔Podravina〕  (1998 Željko)
元は、ルーマニアの Moldova 地方へ出征した兵士たちが、その地の踊りをクロアチアに持ち帰り、定着したもの。
二人で向き合って踊る場合は棒を十字型に置き、その棒をまたぎながら踊ったりするが、本来はソード・ダンスの由。

 Momačko Kolo  〔Bačka - Vojvodina〕  (2001 Željko)
「男性の kolo

  ▽ N ▽  

 Na dvi strane kolo  〔Peč - Baranja - Hungary〕  (2004 Željko)
「両側への kolo」  (dvi : 2  strane : 面、側)
"Dere" の別バージョン。

 Nabrala Je (Jagode)  〔Međimurje〕  (2001 Željko)
「彼女は(イチゴを)摘みに行ったよ」
nabrala : 集める、摘む  je : 彼女  jagode : イチゴ
  ♪”あの娘は聖ペテロの日のイチゴを摘みに行ったよ。
       野原で、みずみずしいヒヤシンスの花と
       小さなイチゴ、黒い小さなイチゴを摘んだの。
       Međimurje にいる私のいとしい人に渡してちょうだい。”
聖ペテロの日 : キリスト教の祝祭日の一つ。2/22と6/29とがあるが、
          ここでは多分6/29(聖ペテロと聖パウロの日)の方。
「聖ペテロの日の頃に熟する種類のイチゴ」なのか、それとも聖ペテロの日に採れたイチゴに何か謂れがあるのか、謎。

  ▽ P ▽  

 Pavlovečki Drmeši  〔Kalnik(山地)〕  (1998 Željko)
Gradečki Pavlovec の drmeši

 Pokupski Svatovski Drmeš  〔Pokuplje〕  (1998 Željko)
「Pokuplje の結婚式の drmeš」  (svat : 結婚式のお客、仲人)

 Polke  〔Kašina - Prigorje (Kašinsko Prigorje)〕  (2004 Željko)

 Posavski Drmeši  〔Posavina〕  (1998 Željko)
「Posavina の drmeši

 Presjekača  〔Podravska Slatina - Slavonija〕  (2004 Željko)
「cutting step の踊り」  (presjek : cut)

  ▽ R ▽  

 Raca  〔Međimurje〕  (1988 Nena)
「あひる」

 Rokoko  〔Bačka - Vojvodina〕  (1998 Željko)
「(ロココ様式の様に)美しく着飾った少女」
Subotica の近くの Tavankut が本場の由。男性はブーツに拍車を付けて、打ち鳴らしながら踊る。
  ♪”私は綺麗に着飾った女の子。
       そこら辺の子と一緒にしないでちょうだい。
    私には、若くて素敵な彼氏が居るの。
       若者は皆、次々と結婚してくけど、彼だけは私を待っててくれるわ。
    さあ跳んでおくれ、綺麗なお嬢さん、4人もの若者を虜にしたお嬢さん。
       刺繍入りの絹のベストを着た、僕のいとしい仔鹿。君は僕の仔羊。”

 Rukavice - Todore  〔Valpovo - Slavonija〕  (2004 Željko)
rukavice : 手袋(複数形)  Todore : Todor(男性の名)の呼格

  ▽ S ▽  

 Sedam paši  〔Istra〕  (2004 Željko)
「seven steps」  (sedam : 7)

 Škaljarsko Kolo  〔Boka Kotorska(Kotor湾) (Montenegro)〕  (1998 Željko)
Škaljari の kolo
Kotor 湾はモンテネグロ西部に位置し、湾の奥に Kotor という港町がある。 Škaljari はその近くの小さな港町。
オスマン・トルコに対する防衛の為に、クロアチアの上流階級の人々がこの辺りに派遣された。この曲は、その出征したクロアチア人たちの踊り。

 Snešice  〔Međimurje〕  (2004 Željko)
「young girl」

 Šokačko Kolo  〔Baranja, Slavonija〕  (1998&2004 Željko)
「Šokac の kolo
Šokac : ハンガリーにおける、クロアチア人の呼称
Bačka、Srijem、Slavonija などで、同種の踊りが広く踊られている。歌は、恋愛や、村で起きたゴシップのたぐいを、即興で歌うことが多いらしい。
  ♪”ねえ、僕が嬉しくなるのは、僕が大好きなのは、
       いとしい君が、僕に笑いかけてくれる時なんだよ。
    ああ、僕のいとしい人、仔羊の様にかわいい君、
       僕の身も心も、君に捧げるよ。”

 Sukačko  〔Prigorje〕  (1998 Željko)
「Sukačica の(踊り)」  (Sukačica : 結婚式で料理をする女性のこと)
歌詞の各行末で韻を踏んだ、一種の言葉遊びになっている。
  ♪”ねえ、Sukačica、おかみさんったら、パイが焦げちゃったよ。
    パイは焦げちゃったし、七面鳥もすっかり焼けてカリカリだよ。
    皆で夜通し踊って、めんどりを羽ごと食べちゃったよ。”
 <コーラス>
  ♪♪”ドナウ、ドナウ、ドナウ、ドナウ河の冷たい水”
この曲が踊られている Prigorje 地方には、ドナウ河の支流の一つ Sava 川が流れている。

 Svatovski Drmeš  〔Pokuplje〕  (2001 Željko)
「結婚式の drmeš」  (svat : 結婚式のお客、仲人)

 Sviraj Svirče (Drmeša)  〔Moslavina〕  (2001 Željko)
「ミュージシャンたち、(drmeš を)演奏してよ」
  ♪”ミュージシャンたち、drmeš を演奏してよ。
        無駄に演奏させたりしないから。
    演奏して、演奏して、夜明けまで。
        私の足は痛くなったりしないから。
    夜明けまでだって、演奏してあげるよ。
        僕の手は痛くなったりしないからね。
    ねえ、お嬢さん、眠っちゃ駄目だよ。
        夜明けまでずっと、踊って歌わなきゃね。”

 Sviraj Zlato  〔Mohač (Hungary)〕  (1998 Željko)
「演奏してちょうだい、大事なあなた」
sviraj : 演奏する(命令形)  zlato : 黄金(→大事な人?)
15〜19世紀にトルコやハンガリーの支配を受けたクロアチア人が現ハンガリー領に移住させられ、現在でもハンガリー国内の数十の村に、数万人のクロアチア人が居住している。彼らは、クロアチアの伝統的な文化や言語を守り伝えているが、衣装などにはハンガリーの影響が見られる由。
  ♪”ガイダを吹いてちょうだい、大事なあなた。
       細い弦を弾いてちょうだい、いとしいあなた。”

  ▽ V ▽  

 V Goričani  〔Međimurje〕  (2004 Željko)
Goričan で(に?)」

 Valpovačka Kola  〔Valpovo - Slavonija〕  (1998 Željko)
「Valpovo の kola

 Veliko Kolo  〔Bačka - Vojvodina〕  (2001 Željko)
「大きな kolo

  ▽ Z ▽  

 Zagorski Drmeši  〔Zagorje〕  (2001 Željko)
「Zagorje の drmeši

 Zagorski Splet  〔Zagorje〕  (2001 Željko)
「Zagorje のメドレー」