〔M〜Z〕


 


  ▽ O ▽  

 Ovčepolje オヴチェポリェ (マケドニア)
マケドニア北東部の地域名。意味は「羊の原」。

  ▽ P ▽  

 Pelister ペリステル (マケドニア)
Bitola の西郊外に広がる Baba 山地の最高峰。
スキー・リゾートとして有名。一帯はその豊かな動植物相からマケドニアで最初の国立公園に指定され、"Pelisterski Oči"(ペリステルの瞳)と呼ばれる2つの湖をはじめ、美しい景観で知られている。この地方の伝説に曰く、
  あるとき神々がゼウスに尋ねた。
  「より美しい Pelister という山が近くにあるのに、何故またオリュンポス山に
   居を定められたのですか?」
  と。これを聞いてゼウスは怒り、Pelister 山を Baba(老婆)山のもとへ婿入り
  させた。以来、Pelister 山は Baba 山の一部となった。

  ▽ R ▽  

 Râmnicu Săarat ルムニク・サラット (ルーマニア)
Muntenia 地方北部の町。
意味は「塩の池」。(近くに岩塩鉱山があることに関係あり?)
15世紀以降、幾度も戦場となり、19世紀半ばには大火で壊滅状態となるが、再建されて今に至る。

 Rožen ロージェン (ブルガリア)
Rodopi 地方中部の山間部にある村。
(Pirin 地方にも、修道院で有名な、同名の村がある。)
毎年夏に開かれるフォークロア・フェスティバルで知られている。ブルガリア各地から集まったグループが、村の丘に作られたステージで、さまざまな歌や踊りなどを披露するらしい。

 Rozovata Dolina バラの谷 (ブルガリア)
Trakija 中部、バルカン山脈の南麓に東西 100kmほどに渡ってのびる谷。
名前の通り谷のあちらこちらにバラの花畑が広がり、Kazanlâk (※)を中心とした町々でローズ・オイルに精製後、香水などの原料として世界中に出荷される。この「ブルガリアの金」とも称されるバラ精油は質・量ともに世界一を誇り、ブルガリアの最も重要な産業の一つ。
  ※Kazanlâk : 「銅製の蒸留釜」(バラ精油を作る際に使用する。)

  ▽ S ▽  

 Sandanski サンダンスキ (ブルガリア)
ピリン地方南西部、ピリン山地の麓に位置する町。
ピリンスカ・マケドニヤの英雄、Jane Sandanski にちなんで、1947年に名付けられた。町の入り口には、彼の銅像がそびえ立つ。
改名する前の名は、Sveti Vrači (=聖なる癒し手)。高名な医師が居たことから名付けられたとか。その温和な気候も相まって古くから温泉療養地として知られ、現在も温泉リゾートの町として有名。

 Smilevo スミレヴォ (マケドニア)
Kruševo の南西にある村。
オスマン帝国に対するマケドニアの反乱「イリンデン蜂起」の開始日の決議が行われた村で、激戦地の一つ。

 Srebârna スレバルナ(湖) (ブルガリア)
Dobrudža 地方、ルーマニアとの国境を流れるドナウ河の近くにある湖(とその畔の町)の名。(意味は「銀の(湖)」)
Srebârna 湖とその周辺の湿地帯から成る自然保護区は豊かな動植物相に恵まれ、ユネスコの世界自然遺産に登録されている。特に、絶滅危惧種のハイイロペリカンを含む数多くの鳥類の貴重な繁殖地として、また、北ヨーロッパから中央アフリカに至る渡り鳥の中継地として知られている。

 Stara Zagora スタラ・ザゴラ (ブルガリア)
ブルガリアのちょうど中央部、バルカン山脈の南麓に広がる県/その中心都市。
Stara Zagora市は、紀元前からの各時代の遺跡が残るブルガリアで最も古い町の一つで、現在はブルガリア有数の商工業都市。県北部には、有名な「バラの谷」がある。
  ※Stara Zagora : 「旧ザゴラ」(ザゴラ:オスマントルコ時代の名から。
             近くに Nova Zagora(新ザゴラ)という町もある。)

 Struma ストゥルマ川 (ブルガリア〜ギリシャ)
ショップ地方に発してピリン地方を北から南に貫流、エーゲ海に注ぐ川。
流域には、BlagoevgradSandanski などの町がある。
ギリシャでは、Strimon 川。

 Šumen シュメン (ブルガリア)
Dobrudža 地方南部の町。
18世紀にトルコの総督ハリ・パシャが建立したトンブル・ジャミヤは、ブルガリア最大のモスク。近郊には、ユネスコの世界文化遺産に指定された「マダラの騎士像」(断崖絶壁に彫られた巨大な騎馬戦士のレリーフ)がある。

  ▽ T ▽  

 Tsion シオン (イスラエル)
シオン山(エルサレムにある丘)。
ソロモン王の神殿があったため長くユダヤ人の宗教・政治の中心となり、イスラエル建国運動のシンボルでもあった。転じて、エルサレムの街、イスラエルの国、あるいはユダヤ民族全体を指す言葉としても使われる。
ヘブライ語の「Tsion ツィオン」が、ギリシャ語に訳されるときに「Σιων(Sion)」になり、それがラテン語に素直に訳されて「Sion」、日本ではそれを素直に読んで「シオン」になった、ということらしい。(英語では、さらに音韻変化して「シオン」→「ジオン」→「Zion ザイオン」?)

 Tulcea トゥルチャ (ルーマニア)
Dobrogea 地方北部の県及びその中心都市の名。
はるばるドイツから流れ下ってきたドナウ川は、Tulcea 市付近で大きく3本に分かれて黒海へと流れ込む。Tulcea 県北東部に広がるドナウ・デルタはヨーロッパでも有数の広大な湿地帯で、ペリカンに代表される野生動植物の宝庫。(ユネスコの世界自然遺産)

  ▽ V ▽  

 Vagharshapat ヴァガルシャパット (アルメニア)
アルメニア西部の町。(現 Echmiadzin)
古代アルメニア王国の首都で、アルメニア教会の中心地。

 Valandovo ヴァランドヴォ (マケドニア)
マケドニア南東部、Dojran 湖にほど近い町。
毎年夏には、マケドニアで最も歴史あるフォーク・フェスト(民族歌謡祭)が開かれることで有名。

 Valpovo ヴァルポヴォ (クロアチア)
Slavonija 地方北東部の町。
ハンガリーやセルビア・モンテネグロとの国境に近い。
この付近の女性の民族衣装は印象的で、糊のきいた白いレースのひだ襟と、アンダー・スカートを何枚も重ねて釣鐘型にふくらませたスカートを震わせながら踊る。

 Vardar ヴァルダル(川) (マケドニア(〜ギリシャ))
マケドニア中部を貫流してエーゲ海に注ぐ川。マケドニアの象徴。
(マケドニア北西部〜首都Skopje〜マケドニア南東部〜Egejska Makdonija
Egej(Egejska Makedonija)(現ギリシャ北部)、Pirin(Pirinska Makedonija)(現ブルガリア南西部)に対し、Vardar(Vardarska Makedonija)は現在のマケドニアの領域を指す。

 Varna ヴァルナ (ブルガリア)
Dobrudža 地方南東部の町。
黒海に面した、ブルガリアの海の玄関口で、ブルガリアで三番目の大都市。夏になるとバカンスを過ごす人々が国内外から押し寄せるため、「夏の首都」とも呼ばれている。周辺には、トルコ系やギリシャ系の人も多い。

 Vidin ヴィディン (ブルガリア)
Sever 地方北西部の町。
ルーマニアとの国境に面したドナウ河畔の町で、ブルガリアの北の玄関口の一つ。現在は、対岸にあるルーマニアの町 Calafat(カラファト)とフェリーで結ばれているが、ブルガリア・ルーマニア国境で2つめになる橋の建設計画が進行中。
古くから交通の要所として栄えたこの地域には、Vlah が多数住んでいる由。

 Voroneţ ヴォロネツ (ルーマニア)
Moldova 地方北部(Bucovina 地方)の山間部にある村。有名な修道院がある。
修道院の外壁及び内壁には、聖書を題材とした色鮮やかな壁画がほぼ全面に描かれており、Bucovina 地方の他の幾つかの修道院と共にユネスコの世界文化遺産に指定されている。
その壁画の基調を成す独特な色調の青色(「ヴォロネツの青」)は、描かれてから400年以上経った今もその美しさを留め、現代の化学力をもってしても原料は不明という。