〔A〜L〕


 


<一口メモ>

  曲名等の読み方はこちら →

 
接頭辞/接尾辞などの意味
・Po〜 : 〜川流域地方
・〜sko(ska、ski) : 〜の

  ▽ A ▽  

 Ajd'na Livo  〔Slavonija〕  (1998 Željko)
「さあ、左へ(行こう)」  (ajde : さあ  na : 〜へ  livo : 左)
  ♪”さあ、左へ行こう、Ivo 兄さん。さあ、右へ行こう、姉さん。
       今度は左でも右でもなくて、その場で踊ろう。
    母さんが門を閉めちゃった。
       でも彼ならもっと門が高くても、跳び越えて会いに来てくれるわ。”
    (Ivo : 男性の名前)
同様の踊りは、Srijem、Baranja、Lika などでも広く踊られている由。

 Ajnzerica  〔Zagorje〕  (1998 Željko)
ajnz : 1(ドイツ語から)
何日も続く結婚式の、最後の日に踊られる踊り。皆疲れ切っているが、(かえってそのせいで)妙に盛り上がる由。ミュージシャンも早く止めたいが、ダンサーから "Repete" 「もう一度!」(英語のrepeat)の声がかかると、もう一回演奏しなくてはいけないので、(ダンサーが音を上げる様に)わざと演奏スピードを上げていったりする。

 Al je ljepo(lijepo)  〔Peč - Baranja - Hungary〕  (2004 Željko)
「やはり(私たちの土地は)美しい」
(ljepo : 美しい(標準的なクロアチア語では "lijepo"))
15〜16世紀にクロアチアからハンガリーへ移住した人々の踊り。
  ♪”やはり、私たちの土地の美しいこと!
       ほら、星々が輝き、少女たちが歌っているわ。
    いとしいあの人の窓が、うちの窓から見える。
       ほら、あの人が、こちらにおいでと手招きしているわ。”

  ▽ B ▽  

 Baranjsko Kolo (Kolo u dvi strane)  〔Baranja〕  (1998 Željko)
「Baranja(地方)の kolo

  ▽ C ▽  

 Čardaš  〔Moslavina〕  (2001 Željko)

 Čizme moje  〔Kašina - Prigorje (Kašinsko Prigorje)〕  (2004 Željko)
「私のブーツ」
čizme : 長靴、ブーツ  moje : 私の
  ♪”私はブーツがすり切れるまで踊るの。
       でも、うちに帰れば、まだ二足も三足もあるから大丈夫。
    誰も皆それぞれ、いとしい恋人がいるわ。
       でも、かわいそうな私には、恋人がいないの。
    誰も皆それぞれ、いとしい恋人がいるわ。
       そのかわいそうな子にも、恋人ができたわ。”
コーラスの”オイラリリ・・”は、Slovenija の影響、とのこと。

 Ćumurka - Sarajčica  〔Bosna〕  (1998 Željko)
「(炭の様に)黒い髪の少女」−「Sarajevo の少女」  (ćumur : 炭)
"Sarajčica" は、セルビアでは"Sarajevka"。
  ♪”kolo を踊りながら、素敵な Ivo が声高らかに歌う。
       軽やかに跳んでおくれ、お嬢さん。
       2、3、4・・・その数だけ、キスしてあげる。
    ねえ Ivo 、ずっとキスをやめないでちょうだい。
       君の瞳にキスしたい。
       Sarajevo よ、この思いを、かなたまで届かせておくれ。”
    (Ivo : 男性の名前)

 Cupanica  〔Bačka - Vojvodina〕  (2001&2004 Željko)
「細かなステップの踊り」
  ♪”さあ Ivo、ワインを飲んで、Cupanica を踊りましょう。
      ほら、こんな風に、軽やかにステップを踏むのよ。
    さあ Stipe、さあ Marko、お日様の下で踊りましょう。
      ほら、こんな風に、軽やかにステップを踏むのよ。”
    (Ivo、Stipe、Marko:男性の名前)

  ▽ D ▽  

 Dances from Međimurje  〔Međimurje〕  (1998 Željko)
「Međimurje の踊り」
以下の2曲メドレー。
.Ki Su Dečki Črleneši 「かっこいいのは、どの男の子?」
.Došla Sam Vam 「あなたに会いに来たわ」
  ♪”かっこいいのは、どの男の子?
       Marica が好きなのは、ほっぺが赤い男の子。
    Marica はかわいい女の子。 poculica が似合う女の子。”
    (poculica : 踊るときにかぶる女性用の帽子)

 Dere  〔Peč - Baranja - Hungary〕  (2004 Željko)
「little kid」
15〜16世紀にボスニアからハンガリーへ移住した人々の踊り。
  ♪”お嬢ちゃん、誰がお耳を洗ってくれるの?
      パパのときもあるし、ママのときもあるし、自分で洗うときもあるわ。”
   (”誰がおててを・・・”、”誰があんよを・・・”と続く。)
  ♪”私は踊りたいのに、ペロが邪魔するの。
      私をこずいたり、おさげ髪を引っ張ったりするのよ。”

 Derite Se Čizme Moje  〔Gradišće - Austria〕  (1998&2004 Željko)
「私のブーツがすり切れる(まで踊る)」
derite se : すり減る  čižme : 長靴、ブーツ  moje : 私の
クロアチア中〜西部からオーストリアに移住した人々の踊り。
  ♪”私はブーツがすり切れるまで踊るの。
       でも、うちに帰れば、まだ二足も三足もあるから大丈夫。”

  ▽ I ▽  

 Igrajte Mi Mužikaši  〔Podravina〕  (1998 Željko)
「演奏しておくれ! ミュージシャンたち」
igrajte : 演奏する(命令形)  mi : 私に  mužikaši : ミュージシャンたち
  ♪”演奏しておくれ! ミュージシャンたち。きみたち、さぼりすぎだよ。”

 Igre Bosanske Krajine  〔Bosna(国境地方)〕  (1998 Željko)
「Bosanska Krajina の igre(踊り)」
Bosanka Krajina : Bosna(ボスニア)とクロアチアの国境地方
以下の3曲メドレー。
.Treskavac (地名?)
.Papučica (papuča : ステップ、靴、スリッパ、ラバなど)
.Zavrzlama (「ごちゃごちゃした、混乱した、うろたえた」くらいの意味)
  ♪”さあお嬢さん出ておいで。zavrzlama を踊ろうよ。
       行かないわ、踊れないわ。だって足が疲れてるんだもの。
    zavrzlama は簡単じゃない。どんな女の子でも踊れるってわけじゃない。
    もし zavrzlama が簡単だったら、どんな女の子でも踊れるんだけどね。
       やっぱり行くわ、私なら踊れるもの。
       踊ったらきっと、足も元気になるわ。”

  ▽ J ▽  

 Jabuke - Marice kolo  〔Peč - Baranja - Hungary〕  (2004 Željko)
jabuke : りんご(複数形)  Marica : 女性の名前
15〜16世紀にボスニアからハンガリーへ移住した人々の踊り。
  ♪”果樹園では、りんごが色づいてきたわ。
       いとしいあなた、いつになったら、私と婚約してくれるの?”
  ♪”ねえ Marica、ゆうべはどこに居たんだい?
       僕は果樹園で、いとしいきみを待ってたのに。”

 Judin Polka  〔Zagorje〕  (2001 Željko)
「Judin の polka」  (Judin : 人名?)

  ▽ K ▽  

 Kola Iz Slavonije  〔Slavonija〕  (1998 Željko)
「Slavonija の kola」  (iz : 〜から(の))
以下の3曲メドレー。
.Slavonsko Djevojačko Kolo 「Slavonija の少女の kolo
.Drmeš Iz Marjanaca 「Marjanaca(地名)の drmeš
.Kad Zapjevam 「私が歌い始めたら」 (Kad Zaigram 「私が踊り始めたら」?)
  ♪”私が踊り始めたら彼も踊り出して、
       ここから Osijek までずうっと、地面が震えるの。
    私が踊ると髪が揺れて、彼が私に微笑みかけるの。”
    (Osijek : Slavonija の首都)

 Kolo  〔Peč - Baranja - Hungary〕  (2004 Željko)
15〜16世紀にボスニアからハンガリーへ移住した人々の踊り。

 Kolo u dvi strane (Baranjsko kolo)  〔Baranja〕  (2004 Željko)
「両側への kolo」  (dvi : 2  strane : 面、側)

  ▽ L ▽  

 Lenka  〔Slavonija〕  (2001 Željko)
女性の名
  ♪”教えてよ、教えてよ、誰がガイダを吹いてるの?
       ガイダを吹いてるのは Joza おじさん、
       おまけに隣じゃ、山羊が踊ってるときたもんだ!
    Lenka、Lenka、ほら元気よく踊っとくれ。
       干し草に、藁に、カラス麦!”
    (Joza : 男性の名)

 Lički Tanac  〔Lika〕  (2001 Željko)
「Lika の tanac

 Ličko Kolo  〔 Lika〕  (2001 Željko)
「Lika の kolo

 Linđo  〔Dubrovnik - Dubrovačko Primorje〕  (2001 Željko)
アドリア海の真珠とも呼ばれる世界遺産都市 Dubrovnik の代表的な踊り。(Primorje : 海岸地方)
  ♪”さあ、Linđo の始まり始まり。音楽をよく聴いて。
       女の子の赤いリンゴの様な手をとって、
       ハヤブサの翼にのって飛んでいけ。
       飛んで、飛んで、彼女を休ませちゃいけない。
       彼女の骨が折れちゃっても、神様は大目に見て下さるさ。
       たっぷり踊ったね。家に帰ろう。
    よくやった! サンキュー、Linđo !”