「書名」 (出版社等/著者) [発行年/版型分類/ページ数/価格] +独断と偏見コメント
※版型分類:文庫/新書/SC(ソフトカバー)/HC(ハードカバー)  
※価格は、あくまで購入時の金額(税別)です。



踊るうさぎ は、キリスト教徒でも、ユダヤ教徒でも、その他諸々の宗教の信者でもございません。

・聖書そのもの ・解説書など ・美術関係 ・小説
 


  ▽聖書そのもの▽  

 和英対照聖書 (日本聖書協会)  [1997/SC/2417P/\4,500]
旧約聖書及び新約聖書の正典全編の和英対照本。
和訳は「聖書 新共同訳」、英訳は「Good News Bible - Today's English Version」。各ページの左半分が和訳、右半分が英訳になっており、ときに日英の間の表現(解釈)の違いなどもわかって、拾い読みする分には意外と interesting。
いまだに通読したことは無いけど、イスラエルの曲の題名の由来とか歌詞の出典などを調べるときに結構ご活躍。


  ▽解説書など▽  

 キリスト教2000年の謎 (講談社α新書/小坂井澄)
                            [2000/新書/206P/\680]  《お勧め》
エヴァンゲリオン、アーメン、ハルマゲドンなど、聖書に関連する10個の言葉をキーワードに、キリスト教やキリスト教社会の歴史を解説。
聖書時代のユダヤに関する、興味深い話題も多い。

 聖書物語 男と女その後どうなった (講談社α新書/小坂井澄)
                                   [2001/新書/237P/\780]
聖書の「正典」から排除された「外典」「偽典」の中の、10篇のお話を紹介。
エデンの園を追放された後のアダムとイヴなど、人間臭い(親しみ易い)話だらけ。堅苦しいイメージを抱きがちな「聖書」に対する距離感が縮まること請け合い。

 聖母マリア伝承 (文春新書/中丸明)  [1999/新書/213P/\680]
聖書にはほんの少ししか登場しないのに、ある意味イエス・キリストその人よりも人気がある聖母マリア。数々の伝承や絵画をからめつつ、彼女に関するあれこれを語る。

 聖書の土地と人びと (新潮文庫/三浦朱門、曽野綾子、河谷龍彦)
                                   [2001/文庫/430P/\629]
聖書に登場する土地はどんなところだったのか、人びとはどんな暮らしをしていたのか。著者3人が実際にイスラエルの地を訪ね、豊富な写真を交えて語る、「聖地ガイドブック」。


  ▽美術関係▽  

 絵画で読む聖書 (新潮文庫/中丸明)  [2001/文庫/571P/\743]  《お勧め》
聖書を巡るいろんな謎や疑問を、宗教画を読み解くことを通して解説。
というと堅苦しく聞こえるけど、はっきり言って読み易い。何しろ、アダム&イヴやらイエス・キリストやらの聖書の登場人物のみならず、神様(神たまん)まで口を開けば名古屋弁。一味違った視点とテンポにも乗せられて、笑いながら一気に読んでしまった。
この著者には、他にも同様の著作「ハプスブルグ一千年」「丸かじりドン・キホーテ」(いずれも新潮文庫)があり、聖書とは関係無いけど、こちらもお勧め。

 マリアのウィンク 聖書の名シーン集 (視覚デザイン研究所)
                              [1995/SC/172P/\1,750]  《お勧め》
聖書の1シーンを描いた絵画をキーに、旧約・新約聖書をわかりやすく解説。
絵画のカラー図版、イラストも豊富で(というか文章より多い)、ちょっととぼけた解説文もええ味出しとりま。合間合間に「聖書雑学一口コラム」みたいなコーナーもあり。
このシリーズ(みみずく アート シーイング)には他に、
    「天使のひきだし 美術館に住む天使たち」
    「悪魔のダンス 絵の中から誘う悪魔」
    「オレたちに明日はない? 黙示録の解読ガイド」
    「ヴィーナスの片思い 神話の名シーン集」
など同様の作品があり、いずれもお勧め。
(最後のはギリシャ・北欧・ケルト神話に関するもので、聖書とは関係ないけど。)


  ▽小説▽  

 小説「聖書」 旧約篇上下/新約篇 (徳間文庫/ウォルター・ワンゲリン)
                             [2000/文庫/428-508P/\648-686]
膨大な聖書の物語世界を換骨奪胎し、壮大な人間ドラマに再構成したもの。
ストーリーを楽しみながら、聖書の全体像を把握するにもよいかも。